19の夏~私の愛した殺人鬼~

☆☆☆

 幸也はパソコンで印刷した地図を片手に、人気のない森の中へと入り込んでいた。


 森の中なので、当然辺りは木、木、木。


 日は傾いているけれど、夏の夕方はまだ明るい。


 木の間から差し込む日差しが森の薄暗さを緩和させ、木の枝が太陽の熱を遮断する。


 幸也は緑色の空を見上げて、これは最高の共存だと感じた。


 足元は小さな小道が作られていて、人一人通るのは何の問題もない。

 けれど……。


 幸也は地図に視線を落とし、その場所を確認した。