ネコがこうして子供みたいにだだをこねている理由は予想がつく。 仕事は順番に、確実にこなす事。 それが、この仕事をやっていく上で最低限のルールなのだ。 仕事内容まで選んでいては、一年間食いつなぐほどの金は手に入らない。 「オメェよぉ……」 冬我はドアを叩く手を止めて、ため息混じりに肩を落とした。 「……また、捨て猫になりてぇか」 その場に座り込み、小さな声でそう言った。 ドアの向こう側から、カタンと何かの物音がした。 少なからず、同様を見せたに違いない。