19の夏~私の愛した殺人鬼~

☆☆☆

苦しい……。


息が、出来ない……。


 ロープで強く首を絞められ、沙耶香は声にならない声であえいだ。

 その表情に満足し、一旦手の力を抜く栗田。


 その瞬間に、激しく咳き込む。


 けど、逃げ出す力はどこにもない。


 涙で世界がぼやけ、一気に空気を吸い込んだ肺が悲鳴をあげている。
殺される!!


 そう思っても、爽香にできるのは微かな抵抗だけだった。