19の夏~私の愛した殺人鬼~


「おい! おい、どうしたんだ!!」


 庭に倒れ込んでいた人物にかけより、何度もゆさぶる。


 もう随分長い間雨に打たれていたのだろう、体が冷え切っている。


「やっぱり……」


 ネコはそう呟き、倒れている戸部奈々子の姉……現在冬我の恋人である戸部洋子を見下ろした――。