19の夏~私の愛した殺人鬼~


 車は、藤堂とはぐれたネオン街へと差し掛かっていた。


 さっきはどの風俗店も人気がなかったが、今は所所に派手な衣装を身にまとった女たちが客寄せをしている。


「戸部奈々子と、飯田昌代がオルフェイスとどこかで繋がっていたとしたら……」


 雨は、より一層強さを増していた――。