19の夏~私の愛した殺人鬼~

☆☆☆

「俺は長い間サークルに参加してるから知ってることなんだけど・・・・・・オルフェイスの歴史は、今から始まったことじゃないんだ」



 車の助手席で、幸也が重い口を開いた。


「なんだと?」


「ずっと、もう何年も……噂によると戸部奈々子が殺された10年前にはすでに存在していたんだ」


 新田は眉間にシワを寄せながら、ハンドルを切る。


「当時は、ネット上ではなく会員たちは実際にオルフェイスと会い、携帯メールで調査依頼を送っていたらしい」


「なるほど……」