「ねぇ、ここはどこ?」 いつもと違う雰囲気の栗田に、沙耶香は一瞬恐怖を覚える。 何がこわいのかわからない。 ぼんやりとした恐怖。 「オルフェウスはね、歌の神なんだよ」 栗田は、沙耶香の言葉に返事をしない。 ギュッギュッと、相変わらず皮の音が響いている。