「さっき見せてもらったメールだけど、添付されている『オルフェウス』というロゴは毎回張られているのよね?」 聡美が中腰になり、ソファに寝転がっている幸也と同じ視線になる。 人を見下さないようにする配慮は、さすがによくできている。 そんな聡美に、幸也が視線をうつす。 彼女の茶色の髪は、手入れを怠っているため少しぱさついていた。 「あぁ……」 一言だけの幸也に、聡美は笑顔を見せて「そう、ありがとう」と言った。