それぞれの被害者の、唯一の共通点がそこだった。 欠けた部分。 つまり、欠点だ。 その欠点に付け込み近づき、殺した……。 冬我は、硬く目をつむって唇をかみしめた。 「けど、戸部奈々子の行動範囲は限られていた。 アルバイト先とアパート、それからスーパーくらいなものだろう」 「……あの喫茶店で誰かに会った可能性があるのか?」 「そう考える事が一番妥当だろうな」