19の夏~私の愛した殺人鬼~


 それぞれの被害者の、唯一の共通点がそこだった。


 欠けた部分。

 つまり、欠点だ。


 その欠点に付け込み近づき、殺した……。


 冬我は、硬く目をつむって唇をかみしめた。


「けど、戸部奈々子の行動範囲は限られていた。

アルバイト先とアパート、それからスーパーくらいなものだろう」


「……あの喫茶店で誰かに会った可能性があるのか?」


「そう考える事が一番妥当だろうな」