19の夏~私の愛した殺人鬼~

☆☆☆

「催眠……!?」


 新田は目を丸くして、そう聞き返した。


 ここはさっきと同じ『捜査本部特別室』の中で、いい加減ぼろくなって所々から中のスポンジが飛び出しているソファに幸也が寝かされていた。


 といっても、もう意識は戻っているのだが、念のためだ。


「そう。

たとえば一度何かの催眠にかかってしまったとすると、それを解除するためのカギが必要になる場合と、時間が経つと自然と効き目が薄れていく場合があるの」


 そう言ったのは、最近外国から帰ってきたばかりの女刑事、原田聡美だった。