19の夏~私の愛した殺人鬼~


「どこにいる……」


 そう呟く新田の額から、汗が流れ出た。


 普段は失敗ばかりで、ドジでどうしようもない部下だけど、いなくなってしまうと困る。


あの時置いて行かなければよかった!


 と、やっと後悔の念が押し寄せてくる。


 でも、今更そんなこ事を悔いても仕方がない。


 新田は、命一杯アクセルを踏み込んだ。


「くっそぉぉぉぉぉぉ!!!!」


 雨の上がらない街の中、新田は吠えた――。