☆☆☆
消毒液の臭いがキツすぎて、紗耶香は喉を押さえた。
真っ白というより、薄汚れてクリーム色に近くなった廊下を、母親と一緒に、看護士について歩く。
蛍光灯がチカチカと点滅しながら《霊安室》と書かれたプレートをほのかに浮かび上がらせていた。
その扉の前で立ち止まり、大きく深呼吸を繰り返す。
大丈夫、大丈夫。
そう、心の中でおまじないのように繰り返し唱える。
ここに来る前に、背の高いモヤシのような刑事から、事情はすべて聞いていた。
昌代はただ死んだのではない。
殺されたのだと。
消毒液の臭いがキツすぎて、紗耶香は喉を押さえた。
真っ白というより、薄汚れてクリーム色に近くなった廊下を、母親と一緒に、看護士について歩く。
蛍光灯がチカチカと点滅しながら《霊安室》と書かれたプレートをほのかに浮かび上がらせていた。
その扉の前で立ち止まり、大きく深呼吸を繰り返す。
大丈夫、大丈夫。
そう、心の中でおまじないのように繰り返し唱える。
ここに来る前に、背の高いモヤシのような刑事から、事情はすべて聞いていた。
昌代はただ死んだのではない。
殺されたのだと。



