「大人の男が三人もいて、爽香を歩かせたのか?」 「ちょっと、また嫌味みたいに言わないでよ。私が無理矢理ついて来たのよ。 それに、車はあったけど歩いて越えたほうが早いから歩いたの。冬我さんたちは悪くない」 「沙耶香、君は女だぞ。女がそんなことしちゃいけない」 「今度は男女差別? やめてよ、母親みたいなお説教なんて」 「差別じゃない。君は特別なんだよ」 「特別? なにが?」 「それはだから……その……」 そこまで言い、口ごもる。