「歩いて山を? どういうことだよ、何考えてんだ」 「それにも、ちょっと事情があるのよ」 「事情は知らないが、お前みたいな女が男三人とこんなド田舎にいる時点で、俺はどうかしてると思うけど?」 キツイ口調の栗田に、沙耶香が一瞬目を見開く。 長年一緒にいるが、栗田にこんな嫌味を言われたことは初めてだ。 『お前みたいな女』ですって? 何も知らないくせに、尻軽だとでも言いたそうなその表情。