「今回の事件の『幽霊の携帯電話』は、連鎖的に起きた現象だと推測できる。 けど……」 「さっきの携帯電話の件だな? ありゃぁ間違いなく連鎖的に起きたことじゃなく、俺たちをここまで連れてくるための霊の仕業だ」 ネコと冬我がそこまで話を進めたとき、ようやく幸也が口を開いた。 「なにが何だかさっぱりわからない。ちゃんと説明してくれ」 幸也の後ろで沙耶香が何度も頷いている。 「霊がひとつの場所に何百と集まると、人の体に少なからず影響を与えるんだ。 だからここに家や店は一件もない」