「ネコが、親に捨てられた理由そのものだ」 やがて、真暗なモヤは晴れて行き、ネコの表情も和らいだ。 まるで夢でも見ているようだ。 そう思い、幸也は自分の頬を思いっきりつねってみた。 当然ながら、痛い。 「もう大丈夫だぞ」 ネコがそう言い、こちらを振り向く。 しかし、その両目は閉じられていた。 「第三の目を使うとき、他の目は機能を停止する。 でも、ちゃんと見えているから安心しろ」 説明をしながら、冬我がネコに近づいていく。