心配する沙耶香に、冬我はシッと人差し指を立てて合図し、へたくそにウインクしてみせた。 いいから黙って見てろ。 という事だろう。 視線をネコに戻したその瞬間……。 沙耶香は小さく息を飲み、両目を見開いた状態で両手で口を塞いだ。 幸也も唖然とした表情で言葉を失っている。 二人の心臓はドクンドクンと高鳴り、そのリズムで奇抜なダンスが踊れそうだった。 「なんだあれは……」 幸也がようやく発した言葉は、それだった――。