「君は? 君は知ってるのか!?」 こんなアホっぽい男と沙耶香が仲良くメールや電話のやりとりをしているかもしれない。 そう思うだけではらわたが煮えくり返りそうで、藤堂は怒鳴るように聞いた。 青年はオーバーに顔をしかめ、指を両耳に突っ込んでから、 「俺はしらないねぇ……。飯田沙耶香……別にどうでもいいからぁ……」 と、言った。 その言葉に、藤堂はホッとしたように表情を緩めた。 「飯田沙耶香よりぃ……飯田昌代の方が好みだねぇ……」 「お前、飯田昌代と知り合いだったのか?」