「そう、例えば……。 俺たちの探しているものが、すぐ近くにあるとかな」 言いながら、ネコは視線を近くの山へと移した。 そして、そちらを指差しながら 「ちょうどあの山を越えれば、《幽霊の携帯電話》の噂が立った地域に入る」 と言った。 ただし、山のふもとには立ち入り禁止のたて看板があり、そうじゃなくても車で通れるような塗装された道ではない。 幸也は車を路肩に止めて、エンジンを切った。 「どうするんだ?」