19の夏~私の愛した殺人鬼~



「その携帯電話から強い霊気を感じる」


「霊気?」


「あぁ。だけど気配はない」


 そう言ってから、ネコは軽く眉間にシワを寄せた。


「どういうこった?」


 冬我が聞く。


「その携帯電話をここまで持ってきたのは霊の仕業だ」


「なるほど、お知らせってヤツか?」


「恐らくそういうことだろう。

霊がわざわざここまで携帯電話を運んできとすれば、それには理由があるハズだ」


「理由って?」


 沙耶香が青ざめた表情のまま、ネコを見る。