19の夏~私の愛した殺人鬼~


 冷や汗が額に浮かび、目はネコの手の中の携帯電話に釘付けになる。


 ネコは助手席のドアを開け、

「これは君のだ」

 と、見覚えのある携帯電話を手渡してきた。


「……どうして?」


 この携帯電話は、昨日山の中に落としてしまったハズだ。


 家に帰ってからその事に気付いていたが、すぐに探しに行く事ができなかった。


 誰かに見つかって悪用されるのが嫌で、今日の朝解約だけしておいたのだ。