19の夏~私の愛した殺人鬼~


 外に続く景色は山、川、田んぼ。それの繰り返し。


 時折見える線路が自分たちを目的地へと導いているかのように、ずっと先まで続いている。


 そんな景色をヤニの足りない頭でボーッと眺めていると、突然車が急ブレーキをかけて止まった。


 ボーッとしていた冬我はふんばりがきかず、運転席の後ろで派手におでこをぶつけてしまう。


「なんだ!?」


 と、怒鳴ったところで……、


他の3人が車の外の何かに視線を集中させている事に気付き、後部座席から身を乗り出してフロントガラスの向こうへと目を向けた。