19の夏~私の愛した殺人鬼~


「あぁ?」


「鼻の下が伸びきってる」


 そう言われて、慌てて鼻の下を撫でて確認する。


 ネコは腕組みをして目を閉じ、

「何か良い事があったのか?」

 と質問を続けた。


「……あぁ。まぁな」


 その返事に、ネコは微かに口元を緩めて、微笑んだ。


 言葉にしなくても『いい事』が何かのかわかる、暗黙の了解。


 そんな雰囲気だった……。