「この噂をただの噂と聞き流すわけにはいかなさそうだな」 超現実主義である警部を目指す幸也は、困ったように頭をかいた。 第一発見者の言葉を信じていなかったわけではないが、ここまでリアルに幽霊だの何だのという事になってくると、警察の立場がない。 「悪かったな。 警察の出番をなくして」 幸也の感情を読み取ったのか、嫌味ったらしくネコが言った。 その時、隣で黙って話しを聞いていた冬我が勢いよく立ち上がり、 「じゃぁ行くぞ」 と、車のキーを手に取る。 「え? 行くってどこにですか?」