19の夏~私の愛した殺人鬼~


☆☆☆

 結局、紗耶香本人から色々と聞きだしてみたところで、怪しいところは見られなかった。


 もしかしたら嘘をついてるのでは? 


 と、幸也は疑ってかかったが、時折どうしようもない天然をぶっかます紗耶香がそこまで頭を使って話しをするとも考えにくい。


「今度からは、殺人現場で恋人でもない人間とキスはしないでくれ。


怪しんだだけ時間の無駄だ」


 と、ネコだけでなく幸也にまで冷たく言われ、紗耶香はふてくされてしまった。


 何の情報も得られないままに飯田家を後にしようとしたとき、玄関先で紗耶香に引き止められた。