19の夏~私の愛した殺人鬼~


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 パソコンの前で藤堂はマウスを握り締めていた。


 12畳ほどの部屋に並べられた、いくつかの机とパソコン。


 部屋の前には『捜査本部特別室』と小さく手書きで書かれたプレートが出されていて、藤堂と新田だけがここでこじんまりとした作業をしているらしかった。



 新田は藤堂の横でモニターをジッと凝視しながら、腕組みをしている。


 画面に表示されているのは、幸也が入っているサークルに関する掲示板だった。


 この掲示板事態は直接サークルと繋がっているわけではないのだが、昔サークルに参加していた人物や、サークル内の噂などが書き込まれている。


 どんなに口が堅くても、今の時代はこうして何もかもが垂れ流し状態なのだ。