19の夏~私の愛した殺人鬼~


「最近の若い子は恋人でもない人間とキスをするのか」


 からかうでもなく、嫌味のように言うわけでもなく、ごく普通にそう言うものだから、

紗耶香は思わずネコの顔面目掛けてヌイグルミを投げつけた。


 バシッと音がして、ネコの鼻に赤い痕がつく。


「おい……」


 心配する幸也をよそに、ネコはこんな時でも無表情だった……。