「最近の若い子は恋人でもない人間とキスをするのか」 からかうでもなく、嫌味のように言うわけでもなく、ごく普通にそう言うものだから、 紗耶香は思わずネコの顔面目掛けてヌイグルミを投げつけた。 バシッと音がして、ネコの鼻に赤い痕がつく。 「おい……」 心配する幸也をよそに、ネコはこんな時でも無表情だった……。