☆ ☆ ☆ 苦いコーヒーは、ネコの素性を語る間に全部飲み干してしまった。 一体、今までの話のどこまでの信じているのかは知らないが、まるで夢物語を聞く子供のように真剣に耳を傾けていた。 「じゃぁ、あなたにはお姉ちゃんの姿が見えているの?」 幽霊が見える。 それを知ると、紗耶香はまるで大きな希望を見つけたように目を輝かせた。 しかし、その答えは意外なものだった。 「いや。見えない」 冷たく言うネコに、 「ここにはいないのか?」 と、幸也は聞く。