綺麗な、吸い込まれてしまいそうな瞳の闇。
そして、それに導かれるようにして、口を開いた。
「実は、昨日お姉ちゃんの声が聞こえた気がして……」
「なんだと?」
幸也が身を乗り出し、ネコは表情を変えなかった。
「火葬が終って、遺骨を目の当たりにしたとき。
なんていうか……お姉ちゃんが私に何かを伝えたがっている気がしたの」
「何かって?」
「それは、わからないけど……。
たぶん、真実を、だと思う」
自信がなさそうに言う紗耶香に、ネコは一つ頷いた。
「確かに。
他殺の場合は魂がその場に残ったり、自分の大切な人の所まで飛んで行ったりして、真実を伝えたがることが多い」



