「えっと、まずは自己紹介ね」 紗耶香がご丁寧にジュースとスナック菓子を出して来たので、雰囲気はまるで遊びにきたお友達状態。 しかも自己紹介と来た。 「私の名前は飯田紗耶香です」 にっこりと、誰もを魅了する微笑みを見せて挨拶をする。 けれど、そんな笑顔でクラクラする人間はここには誰一人としていない。 「新田幸也」 「ネコ」 2人は適当にそれだけ言って、出されたジュースを一口飲んだ。 それはネコには甘すぎたようで、一瞬顔をしかめた。