恋のMission〜年下クール男子を誘惑せよ!〜

私は胸がドキドキで、顔はカーッと熱くなり、がんばって言葉を発したものの、噛み噛みでしどろもどろだった。

でも、私が言い終わらない内に、「ごめん、急いでるから」と言って、紳君はいなくなってしまった。


「待ちなさい、紳一!」

綾乃さんが呼び止めようとしたけど、「バイトに遅れそうなんだよ」という、紳君の声が聞こえただけだった。


紳君が私に全く関心がない事は分かっていた。でも、あそこまで無視されるとは思っていなかった。

何か私、泣きそう…