恋のMission〜年下クール男子を誘惑せよ!〜

「ただいまー」

リビンクの入口に現れたのは、まさかの紳君だった。

ここは紳君の家だし、紳君に遭遇して当然だし、密かにそれを期待した私だったけど、いざとなるとドキッとしてしまう。

思わず私は立ち上がり、固まってしまった。

そんな私を紳君は、いつもの冷たい目でジッと見ていた。


「紳一、お客様にご挨拶しなさい」

紳君は綾乃さんにチラッと視線を向け、微かに舌打ちして、

「いらっしゃい。ごゆっくり」

と、まるで棒読みの言葉を私にくれた。

「あ、あの、突然おじゃまして…」