恋のMission〜年下クール男子を誘惑せよ!〜

優子が呟いた。

そう。それが問題だった。ゴールまであと10メートルぐらいしかない。4コースとの差は体半分くらい。

4コースの選手だって、紳君が追い上げているのは分かっているはず。ラストスパートをかけるかもしれない。

「紳君〜! がんばって〜!」

私もつい大きな声を出していた。

あと5メートル。差は頭ひとつ半?

あと2メートル。差は頭ひとつ、いや半分?

あと1メートル。並んだ?

ゴール!

え? どっち?

「勝ったの? 負けたの?」

「分からなかった…。同時?」

「私はわずかに紳一のタッチが早かったように見えたわ!」

「わ、私もです!」