恋のMission〜年下クール男子を誘惑せよ!〜

私は黙って頷いた。

「そっか…。あんた達って、付き合ってたんじゃなかったの?」

「え?」

私は予期しなかった優子の問い掛けに、思わず顔を上げた。

「どうなの?」

「付き合ってないよ。私、紳君に告ってないし…」

「それはそうかもしれないけど、夏休みは毎日のように一緒に出掛けてたし、今だって毎日一緒に帰ってるんでしょ?」

「それは一昨日までだよ。しかも私が強引に待ち伏せしてただけだし、夏休みだって、紳君の水泳の練習に私がくっついて行ってただけ。付き合ってなんか、ないよ」