恋のMission〜年下クール男子を誘惑せよ!〜

すぐに田中君が追い掛けて来て、「あいつは愛想がねえな」とか言ってたけど、田中君の言葉なんかもう聞きたくもない。

田中君は家の方向が私と逆らしく、駅で別れられて助かった。

別れ際に「じゃあ、またな」とか田中君は言ったけど、もうごめんだ。



家に帰り、部屋に入ると待ってたように涙が溢れ出した。

紳君の私を睨む冷たい目を思い出し、余計に悲しくなって声を出して泣いた。

あの目は、始めて私が篠原家を訪れた時に、私を睨みつけた時の目と似ていた。

今までの事が、全部無駄になったような気がして、悲しかった。