今日は花火大会当日だ。

昨日のことがあったから僕は落ち込んでいた。


しかし時間は残酷にもココとの勉強時間になっていた。


普段通りを装おって自習スペースに行くと、テストも終盤のせいかココしかいなかった。


「こんにちは、先輩。もう周りはみんなテスト終わってるのに私たちだけ勉強なんて悲しいですねー。」

「そうだね。恭平は今日もテストあったのに昨日もデートしてたけど。」

「ははっ!恭平先輩らしいですね。」

「あいつは今日も彼女と花火大会だってさ。」

「そうなんですかぁ。先輩はどなたかと見ないんですか?」

「いや、僕は勉強してるつもり。じゃ、始めようか?」


そう言って僕らは勉強を始めた。