とうとう花火大会は明日に迫っている。

今日はココと勉強する予定がないから、僕は恭平と昼飯を食べていた。


「悠、ココのことちゃんと誘えたのか?」

「まだだけど、明日も勉強することになってるから、そのときかな。ほら、ずっと誘ったあと緊張するの嫌だろ?」

「はぁー。お前、何そんな悠長なこと言ってんの?一年の男子が『オレ、佐々木先輩誘うつもり』って話してんの聞いたぞ。」

「まじ?!」

「あぁ。それもアイツ、名前忘れたけど『肉食』で有名だぞ?お前ヤバいんじゃねーの?」

「たしかに……。」

「ま、まだ誘ったかも分かんねぇーし、ココがOKするとも限らないから大丈夫じゃね?」

「おぅ…。」

「まぁ頑張れよ!じゃ、オレはこれから彼女とデートなんでっ!」


そう言って恭平は走っていった。