天国への階段 ―いじめ―





ずっと、頑張っていた。



麗子たちがいる学校に、私は今まで通い続けた。



学校に行きたくないと、今までに、何百回も、何千回も、何億回も…ずっと思っていた。



けれど、まず家を出なければ、ママが心配する。
だから私は毎日、呪うべき北台の制服に身を包み、家を出た。



その後、ふらりとどこかで時間を潰しても良かった。
けれど結局、足が向かうのは学校だったのだ。




行かなくなったら負けだと、かろうじで残っていた小学校の頃のプライドがそう思わせた。