それでも、嬉しかった。 私のために、私に似合うと思って……このキーホルダーを買ってくれたことが、嬉しい。 幸せを噛み締めて、そう思った。 「…………ありがとう」 ゆっくりと、でも、はっきりと言った。 まりあは、それに応えるように微笑む。