「これ、あげる」 キラリと、光に何かが反射した。 まりあが何かを持っている。 いい、投げるよ、と、返事も聞かずポーンと何かを投げた。 私は鈍い反射神経を精一杯使って、その“何か”をキャッチする。 ふと、手に冷たい感触が伝わる。 ゆっくりと手を開けてみる。