天国への階段 ―いじめ―






「麗子……。



あたしは、麗子があたしに声をかけてくれたあの日から、ずっとずっと麗子のこと友達だと思ってるよ!



麗子を信じてる。
だから、麗子があたしを信じてくれてなかったの、ちょっと悲しい……」





英子が哀しそうな顔をすると、麗子も顔を歪めた。




「……英子……。
………………………ごめんね」





英子が麗子のもとにかけより、麗子をキュッと抱きしめる。





階段で、まりあがあたしを抱きしめてくれたように。
孤独な心の傍に、そっと寄り添って。