天国への階段 ―いじめ―






悲痛な麗子の叫びに、あたしは何も返せないでいた。




すると、まりあが口を開いた。




「…………ねえ、あんたさ」





「……………何よ…………」





「さっきから独り独りって言ってるけどさ、そこの子はどうなの」




そう言ってまりあが指した方を、あたしと麗子は見た。





「えい、こ…………」





俯いて視線を下に落とす、英子がいた。