「まりあ!」 もう、ここは『天国への階段』なんかじゃない。 そう自分に言い聞かせ、階段を駆け上がる。 今日は、まりあが先だった。 百段目の階段に立っている。 「海結」 まりあの横に立つと、まりあが私の手を取った。 不思議に思って「何?」と言おうとすると、ちょうどまりあが口を開く。