「罪悪感に囚われることはないよ。 あたし、知ってる。 悪いのはすべて、斉藤海結。 忘れたの? 幸せな家庭を崩壊させたのは、斉藤海結、なんだよ? 万里香は被害者。かわいそう……。 あたしは、万里香の代わりに斉藤海結をこらしめてやってるんだよ? だって斉藤海結は、自分と違って裕福な万里香の家が羨ましくて、わざと万里香をおとしいれたんだから……。 崎谷のことも、斉藤海結がわざとたぶらかしたんだよ――」