――それから夏休みがはじまって、もう以前のように机にしがみつく生活はやめた。 何かが吹っ切れたように、あたしはどんどん悪くなっていった。 周りに染められ、朝帰りの毎日。 友達の家やマックでお喋りをして暇な時間をつぶし、時にユーフォーキャッチャーの達人を目指したりした。 家に帰るのをやめた時もあった。 何からもしばられることなく、自由だった。