「海結、もう、そんなところまで行っちゃったんだね」 天国まであと四段。 ――四段。 嫌なことはいっぱいあったはずなのに、一段しか上れなかった。 上らなかった。 揺れる思いが抱えきれずに、私はしゃがみこんだ。