すべてをあきらめたはずだった。 もう何をされても平気だと思った。 けれど、決してそんなことはなくて、「天国への階段」があるはずなのに、それなのに、やっぱり辛いモノは辛くて、嫌で……。 悲しかった。苦しかった。 「天国への階段」が、心の支えとなっていたはずなのに……。