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「ごめん、麗子。
どうしても出席しないといけない会議が入って……。
買い物はママと行ってくれないか」
「………………うん。わかった」
パパはいっつもそうだった。
仕事仕事で、一緒に遊んでもらった記憶なんてほとんどない。
お金なんていらない。
好き勝手遊べるけど、大好きなパパは手に入らないから……。
ママと買い物に行ったことなんてない。
だってママはほとんど家にいないもの。
パパの知らないところで愛人をたくさんつくって、ずっと遊んでる。
パパはママを知らないから、あたしをママに任せてるつもりだけど、ママは使用人にあたしを任せてる。

