――私は、とっくの昔に、麗子たちに心を殺された。 心を殺めるのは、なぜ罰せられないのだろうか。 曖昧だから、心を傷つけたなんて外から見てもわからないから、なんて言葉はいらない。 これほどの痛みなのに。 こんなにも辛いのに。 なぜ麗子たちは笑っているのだろう。 心の傷で、ひとりの人が死んでしまうというのに。