「きったね」



「気持ち悪っ」



「斉藤マジキモー」
 



クラスメイトの声が遠くに聞こえる。
あんな人たち、もうクラスメイトでもなんでもない。
 



しばらくたって、顔をゆっくりとあげる。
手で顔についたシチューをとると、そこに黒いハエがついていた。



気持ち悪い。



自分でも思う。